代表者メッセージ
総務省の2023年住宅・土地統計調査によると、全国の空き家数は約900万戸です。この30年間でほぼ倍増したことになります。又当団体が所在する世田谷区の空き家数は、約5万戸で、こちらは全国でも有数の空き家の多いエリアといわれます。
空き家のままにしていると倒壊するリスクに加え、防犯上・防災上・景観上など様々な問題を生じます。又所有している方々にとっても、そのコストに加え所有者責任という非常に大きなリスクを抱える問題でもあります。
空き家が発生する原因も多種多様です。ただこれまでの経験則から一つはっきりしていることは、「空き家になってしまうとその活用もしくは処分はなかなか難しい。」ということです。不動産価格の高い都市部においては特にそうです。
それ故、我々「都民空き家予防協会」は「空き家になってしまう前に空き家にならないよう予防をしましょう。」というコンセプトで活動している団体です。
統計的に、独居高齢者が増えると空き家が増えると言われます。そして国立社会保障・人口問題研究所は、2020年約50万人であった東京都内の独居高齢者世帯は、2050年には約90万人に倍増すると推計しています。
つまり今後「空き家」は爆発的に増える可能性が高いのです。
我々の活動はまだ緒に就いたばかりですし知名度もまだまだです。それ故、まずは我々の存在を皆様にご認識頂くことが第一ですが、その上で医療従事者・介護従事者の方々、行政の方々と連携・協力させていただきながら、この問題に正面から取り組んで参りたいと考えております。よろしくお願い致します。